【横浜市旭区】がん患者に使える助成、医療費・ウィッグ・在宅療養で制度が違う

ストック型ブログアイキャッチ

がん患者に関わる支援は、医療費だけではありません。生活用品、在宅療養、仕事との両立、家族への案内など、制度が分散していて、ひとつひとつ調べるのに思った以上に時間がかかります。治療中や通院中は、それを落ち着いてまとめる時間がなかなか取りにくいですよね。

横浜市旭区を拠点に地域情報を伝えている『あさほどベース』のエリア担当ライター、ケイゴです。旭区には神奈川県立がんセンターがあるため、わたしも以前から制度の確認先として一度まとめてみたいと思っていました。

この記事では、横浜市で使える制度と全国共通の制度を種類ごとに整理し、相談先の見分け方までを順番に確認していきます。対象条件や申請時期は公式サイトで必ず確認が必要ですが、まずは「どんな種類があるか」を把握するところから始めると動きやすいです。

目次

がん患者に関わる支援の全体像

支援の種類は大きく分けると「医療費の負担軽減」「生活用品や補整具への助成」「在宅療養に使う介護・福祉サービス」「仕事との両立支援」の四つになります。

見落としやすいのが、医療保険の制度(高額療養費など)と、自治体独自の助成制度が別物だという点です。どちらも「医療費に関わる支援」として出てくるので、混同しやすい。確認先が変わるので、種類を分けて頭に入れておくと整理しやすいです。

医療費の負担で最初に確認したい制度

治療費の負担軽減で最初に確認したいのが、高額療養費制度です。1か月の医療費の自己負担が一定額を超えた場合に、超えた分が支給される全国共通の仕組み。上限額は加入している医療保険と所得区分によって変わります。

国民健康保険加入者であれば横浜市の窓口(区役所など)が確認先です。会社員の方は勤め先の健康保険組合や協会けんぽへ問い合わせる流れになります。どちらも窓口が異なるので、ここは先に確認しておくと当日に焦らなくて済みます。

医療と介護の両方がかかるときの制度

治療が長引き、介護サービスも使い始めると、医療費と介護費の合計が大きくなることがあります。そこで見ておきたいのが「高額医療・高額介護合算療養費制度」です。医療費と介護費を合算した年間の自己負担に上限を設ける仕組み。

対象となるのは、同じ世帯で医療保険と介護保険の両方を使っている場合です。1年間(毎年8月から翌7月)の合算額が基準を超えると申請できます。横浜市国民健康保険の場合は区役所の保険年金課が申請先になりますが、加入保険ごとに窓口が変わるため、詳細は事前に公式で確認が必要です。

ウィッグ購入費の助成について知っておくこと

横浜市には、抗がん剤治療などの副作用による脱毛に対処するためにウィッグを購入した方への助成制度があります。助成額は1万円(購入額が1万円未満の場合は実際の購入金額)。帽子や手作りの材料も対象になります。

気をつけたいのが申請期限で、ウィッグを購入した日から1年以内に申請が必要です。申請書は市内のがん診療連携拠点病院などで配布しています。対象条件の詳細は横浜市公式サイトか、かかりつけの病院で確認してください。

若年の方向けの在宅療養支援を確認する

横浜市には、40歳未満のがん患者を対象にした「若年がん患者の在宅療養支援助成」という制度があります。自宅での療養を支援するために、訪問看護や在宅サービスの利用料の一部を助成する仕組みです。

対象は、横浜市に住民票があり、医師が一定の状態にあると判断した40歳未満のがん患者の方です。40歳以上になると介護保険の対象となる場合もあるため、年齢によって使える制度の種類が変わってきます。まず年齢と状況を確認してから、合う制度を探す順番が動きやすい。

在宅療養で使える制度の見分け方

40歳以上の方でがんにより介護が必要な状態になると、介護保険の「第2号被保険者」として介護サービスを利用できる場合があります。通常、介護保険は65歳以上から使えますが、がんは「特定疾病」に該当するため40歳から対象になります。

介護保険サービスの利用には「要介護認定」の申請が必要です。申請先は住んでいる区の区役所(旭区の場合は旭区役所の介護保険担当)になります。申請から認定まで時間がかかることもあるため、早めに動いておくと余裕が出ます。

仕事を続けながら治療するときに見る支援

治療を続けながら仕事をしている方や、復職を考えている方には「傷病手当金」という制度があります。会社員や公務員で健康保険に加入している場合、療養のために仕事を休んだ期間の収入を一定期間補う仕組みです。

横浜市では企業向けに「がん対策推進企業助成金」という助成制度もあります。治療と仕事の両立を支援する取り組みを行う企業への助成で、患者本人への直接の助成ではありませんが、勤め先にこうした制度があるかどうかは確認する価値があります。

勤め先に相談しにくい方は、がん相談支援センターへ一度話してみる手もあります

家族が見落としやすい支援の種類

本人が治療に集中しているとき、家族が制度を調べるケースは多いですよね。家族が動く場合に見落としやすいのが「障害年金」です。がんの治療による後遺症や体の状態によっては、国民年金・厚生年金に加入している場合に対象になることがあります。

条件は複雑で、初診日や保険料の納付状況が関係します。申請には時効があるため、気づいたときに早めに確認しておくことが大切です。相談先は年金事務所か、かかりつけの病院の相談員になります。

横浜市旭区で相談先を探すとき

旭区在住の方にとって、制度の相談先として知っておきたい場所が神奈川県立がんセンターのがん相談支援センターです。旭区中尾2-3-2に所在し、月曜から金曜の9時から16時まで(電話番号:045-520-2211)相談を受け付けています。

がん相談支援センターは、その病院に通院していない方でも利用できます。制度の種類が多くてどこに聞いていいか分からないときや、自分に当てはまる支援があるか迷ったときに、まず電話一本かけてみると整理しやすい場所です。

神奈川県立がんセンター

旭区中尾2-3-2 / がん相談支援センター 月~金 9時~16時 / 電話:045-520-2211(直通)

旭区役所(介護・福祉相談)

介護保険の申請や、区独自の福祉制度の確認は旭区役所の担当窓口へ。最新の受付時間は公式で確認。

横浜市健康福祉局(医療給付担当)

ウィッグ購入費助成や若年在宅療養支援助成の問い合わせ先。詳細は横浜市公式サイトで確認。

申請の時期で迷ったときに確認すること

迷いやすいのが「いつ申請すればいいか」という点です。制度によって申請のタイミングが異なります。高額療養費は診療月の翌月以降に申請できる場合が多く、ウィッグ購入費助成は購入日から1年以内、高額医療・高額介護合算は1年間の集計期間終了後が申請の目安です。

制度ごとに申請期限が違う。まずは使いたい制度の申請期限だけを先に確認するのが一番手堅い動き方だと思っています。後から「あのとき申請できたのに」とならないように、早い段階で一覧を手元に置いておくと安心です。

よくある思い違いと注意したいこと

「民間保険の給付金」と「自治体の助成金」は、名前が似ていても全く別の制度です。民間保険の給付金は加入している保険会社へ請求するもので、公的な助成とは窓口も条件もまったく異なります。両方を使える場合もありますが、混同して確認先を間違えるケースは案外多いです。

また、「高額療養費を受け取ったから、他は申請しなくていい」と思ってしまうのも見落としの原因になります。ウィッグ助成や在宅支援の助成は高額療養費とは別の制度であり、それぞれ個別に申請が必要です。

公式情報を確認するときの動き方

横浜市の場合、がんに関する支援情報は「横浜市がん情報サイト」にまとめられています。ウィッグ助成・若年在宅療養支援・がん相談支援センター一覧など、横浜市独自の制度はここが出発点になります。

  • 横浜市独自の制度 → 横浜市がん情報サイト
  • 高額療養費 → 加入保険の窓口へ確認
  • 介護保険の申請 → 旭区役所の担当窓口
  • 障害年金の相談 → 年金事務所または相談員
  • 制度全般の入口 → がん相談支援センター

どこに何が載っているか分かるだけでも、調べるときの時間がかなり変わります。全部を一度に調べなくていい。まず自分に関係しそうな種類の確認先だけを、一つ把握しておくだけでも違います。

注意点と向かないケースについて

各制度には対象条件があり、すべての方が使えるわけではありません。年齢・居住地・加入保険・所得区分・治療の状況など、複数の条件が絡んでいます。記事の内容はあくまで種類と確認先の整理であり、個別の対象確認は必ず公式窓口でご確認ください

また、制度は改正されることがあります。特に助成金額や申請書式は変更されることがあるので、実際に動くときは最新の公式情報を確認してから動く順番で進めてください。

今日、一つだけ確認してみること

制度の種類が多く感じられるのは、入口が分散しているからだとわたしは思っています。全部を一度に把握しようとすると疲れてしまうので、今日は一つだけ、自分に関係しそうな種類の確認先をメモしておく、それだけでも十分だと思います。

旭区に住んでいるなら、神奈川県立がんセンターのがん相談支援センターは、制度の入口として電話しやすい場所です。わたし自身も、複数の制度が絡むテーマを調べるときは、まず「相談窓口を一つ見つけること」を先にするようにしています。そこから芋づる式に確認先が分かることが多い。

今週末、少し時間があるときに横浜市がん情報サイトを開いて、制度の名前だけでも見ておくのはいかがでしょうか。全部読まなくていいです。「こういう種類があるんだ」と分かるだけで、次に調べるときの気持ちが少し軽くなる気がしています。そんな時間になったらうれしいです。

STEP
自分に関係する種類を一つ選ぶ

医療費・生活用品・在宅療養・仕事との両立の中から、今の状況に近い種類を一つ選びます。

STEP
確認先の窓口を一か所だけメモする

横浜市がん情報サイトかがん相談支援センターの連絡先を、一か所だけ手元に控えます。

STEP
申請期限だけを先に確認しておく

気になる制度が見つかったら、対象条件より先に申請期限を確認します。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「あさほどベース」ケイ

横浜市在住のケイです。地域情報メディア『あさほどベース』で、暮らしに役立つ地元情報をわかりやすく発信しています。

注目記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次